絵本作家・加古里子さんに学ぶ「おもしろい」とは何か・・・の巻

皆さんは、絵本作家・児童文学者 加古里子(かこ・さとし)さんをご存知でしょうか。
有名な絵本では「カラスのパンやさん」「だるまちゃんとてんぐちゃん」「どろうぼうがっこう」など多数。現在はさすがに絵本は読みませんが、小さい頃に読んだ絵本としてインパクトがあり「どんな人なんだろう」という人間的な興味を持っている方でした。
先日、地元の図書館で雑誌「MOE」2006年10月号(白泉社)を借りました。特集は「みんなの子ども心を刺激する、ロングセラー作家かこさとし〜だるまちゃんからからすのパンやさんまで」。ご本人へのインタビューも掲載されているということで、ワクワクしながら借りて帰りました。
本日、仕事に向かうバスの中で読んだのですが、その仕事の質の高さと量の多さにまず驚き、インタビュー記事を読みつつ、思わず唸らされる言葉が数々と・・・。
拙ブログのテーマでもある「おもしろい」に関する、加古里子さんの捉え方が大変勉強になりました。
下記は同記事より、引用させて頂きます。
人が「おもしろい」と感じるのはどういうことなのかという問いに対する回答です。
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「それはね、三原則というものがあるんだ。第一は、その対象の人に関係する内容であること。子どもだったら、子どもに関係のある内容。子どもにいきなり、総理大臣は・・・とやってもだめ。二番目には、おはなしや説明が、その対象の人の理解できる順序であること。小さい子どもさんには、倒置法はちょっと無理ですよね。三番目は、対象になる人が一番求めているテーマであること。二番ではだめ。一番でなくては。これがわかりゃもう楽なんだけど」
「僕はこういうことをね、子どもさんたちから教わったんですよ。20代のころにセツルメントに関わって、子ども会で自作の紙芝居をよくやっていました。その当時の目標が、トンボの上を行く、ザリガニ以上の魅力を出すということです。それでないと、紙芝居やっていても、見ている子どもが、一人減り、二人減り・・・いなくなってしまうんです。子どもにとってはトンボのほうが魅力があるわけですから。だから、子どもさんが黙って最後まで見てくれていたら合格。そういう中でつかんだのが、さっきの三原則。これはね、相手が子どもでなくても、人間であれば、言葉の通じないところでも通用するんだ。つまり、人間の三原則というわけなんです」
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「すごい方やなぁ」・・・率直な感想です。
鋭く厳しく、そして「おもしろさ」に貪欲な子どもたち。そんな子どもたちを相手に、物語を「これはどうだろう?」「こんなのはどうだ!」と試行錯誤。すぐに返ってくる反応。確かに「錬られる」と思いました・・・(涙)。
「人間の三原則」、仕事にも当てはまるのかもしれません・・・。
余談ですが、加古里子さんは、物語の絵本だけではなく(お話もおもしろいのですが)、科学的アプローチの絵本もあり、読んでみたくなりました。
偉大な大先輩に再び会えたことを感謝した一日でした。
新しい「カテゴリー」が増えそうな予感・・・です。題して「偉大でおもしろい加古里子の世界」でしょうか・・・(涙)。
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