帰り道のホッとするバスの運転手さんの巻

私が通勤で利用させて頂いている路線バスの運転手さんの話です。前から気になっていた方でした。
珍しくマイクを使って車内放送を活用するタイプの運転手さんなのです。
「信号が青に変わっておりますが、出発時刻までもう少しございます。お疲れの所、大変申し訳ありませんが、いましばらくお待ち下さい」とのアナウンス。
とても丁寧な対応だと思いました。
バスの帰り道、いつもはビールを飲みつつ本を読むのが常なのですが、本日は、「このバスの運転手さんのアナウンスをじっくり聞きつつ帰ろう」と考えたのでした。
余談ですが、ビールはいつものように飲んでいました・・・(涙)。
少し信号待ちが長い交差点でのアナウンス。
「現在、社内温度は26度で設定しております。暑い・寒いなどございましたらお気軽にお申しつけください。ただし、他のお客様もおられますので、ご希望に沿えない場合もございますので、あらかじめご了承くださいませ。なお、どうしても暑いという方へ。車内中央と最後部にうちわを用意しておりますので、ご自由にお使いください。窓を開けて外の空気を取り込んだほうが心地良い場合もございます。それでも暑いと感じられる方は、各自で窓を開けるなどで調整してください」。
よく聞いてみると驚くべき内容でした。バスに“うちわ”がついていたこと。結局は温度調節は各自自主的に調整すること。あたり前のことではありますが、丁寧にアナウンスされると新鮮な響きがありました・・・。
笑ってしまったのは、
「夜道はこれ以上暗くなることはありませんが、道路の段差にはお気をつけてお降りください」でした・・・。
「ああっ、このまま終点まで乗っていたい」という欲望に飲み込まれしまいそうでした。何とか私は「停車ボタン」を押して、いつものバス停で降りたのでした・・・(涙)。
運賃を支払う時に私は「ありがとうございました」と運転手さんに声をかけました。
運転手さんは「大変お疲れ様でございました」と暖かい一言。
私の疲れはこの一言で吹き飛びました。
「どうもありがとう!運転手さん!今日は勉強になりました」と心の中でつぶやきつつ、私はバスを降りたのでした・・・(涙)。
車内放送がありますから、それで本来なら事足りるはず。でも、その運転手さんはそれを使わずに自らの声でアナウンス。オリジナルであろう注意事項やその言葉の数々。ポリシーなのかもしれませんが、“プロ意識”を感じました。
もっと乗っていたい、と思いましたし、降りる時に気持ちが良かったのです。
プロの仕事とは何か?バス停から家まで、いろいろ考えてしまいました・・・。

